「十三どんとこい祭」というなにわ淀川花火大会の前身となったお祭りを調査してみた!

調査隊

はじめに

十三エリア最大の催しといっても過言ではない年に1度の夏の風物詩「なにわ淀川花火大会」。この花火大会、もとは十三で行われていた「十三どんとこい祭」という前身のお祭りがあったそうです。知る人ぞ知る、「十三どんとこい祭」というのが一体どんなお祭りだったのか。今一度歴史を振り返るべく「十三どんとこい祭」を色々調べてみたので、今回はそのレポートをしたいと思います。

十三どんとこい祭とは?

「なにわ淀川花火大会」の前身となった「十三どんとこい祭」が一番最初に開催されたのは1973年、昭和48年の事なのでこの記事を書いている2019年から逆算するに、今から約46年前という事に。相当昔に始まったお祭りの様です。

この「十三どんとこい祭」は、毎年十三公園を中心に開催されていたお祭りだったそうで、近隣の商店街のパレードに加え、十三公園のグラウンドを使っての制大な盆踊り大会が繰り広げられていた様です。 「森本 和子」さんというプロの方が歌う歌謡曲調のテーマソング「十三どんとこい節」というテーマ曲もつくられ、盆踊りやパレードの行進を更に盛り上げておられたようですよ。当時を知る方々にとっては、かなり馴染みのある楽曲だったみたいで、今も昔の十三を知る人は割と口ずさめるフレーズみたいです。僕は元々枚方に長く住んでいたんですが、そこでいう枚方祭りの枚方音頭みたいなもんですね、きっと。今も口ずさめますもん、枚方音頭。

十三どんとこい節について

又、「十三どんとこい祭」には毎年ゲストとして吉本の芸人さんや浜村淳さん等、大阪で知名度の高い 芸能人の方が多数呼ばれ、お祭りを更に盛り上げる一旦を担っていたようです。芸能人まで呼んで盛大に実施する内容からみても、当時にしては相当大きな催しだったことが想像できます。

この記事を書くきっかけになったのは、実はとある1通のメールなのです。 「十三どんとこい祭」が行われていた当時、あのお祭りが子供ながらに楽しかったのだけれど、お祭りで使われていた楽曲、あの音源がどこかに残っていればもう一度聞いてみたいという内容でした。

ん。なんだかナイトスクープみたいな依頼です。でも調べました。調べに調べて…。レコードが出ているっぽい事は掴んだんですが、正規で手に入れれそうなサイトはありませんでした。ココまで昔のマイナー音源だと、今のメディア販売の媒体に対応していないのは仕方ない事なのかも。

森本 和子さんの歌う十三どんとこい節

ただ、正規で…と前置きした通り、フルではないですが一部楽曲がダウンロードできるサイトは確認ができました。公式のものではないと思われますし、下手に公開すると違法性を問われそうなので公開もしません。


もう1つ、YOUTUBEにアップされているものがありましたので、今回はそちらを紹介したいと思います。 (ただしこちらもややグレイっぽいので、怒られる様であればスグに消します。)

十三に長く住んでいた方にとってはおなじみ?の楽曲なんでしょうか?ご存知の方は懐かしさを噛みしめてもらえればと思います!ちなみに十三公園の近くの元今里商店街、通称もといまロードでは毎月1日に 「十三名物 どんとこい市」というのを実施されていますが、この名称もおそらくはこの「十三どんとこい祭」からの一連の流れが残っているものなのかと思われます。


十三どんとこい祭から花火大会への切り替わり

この「十三どんとこい祭」は1988年迄毎年行われ、計16回開催していたのですが、平成元年を区切りとした街の活性化として「十三どんとこい祭」の運営委員会は、「平成淀川花火大会」 として花火大会へと新たな舵を切ります。(「十三どんとこい祭」の運営委員会も、「平成淀川花火大会運営委員会」 として新たな発足を迎えたようです。

平成淀川花火大会は、周辺地域企業からの寄付を中心に、17回開催される事となります。これまで地元十三中心に行われていた活動ではありましたが、18回目を迎えた際に更に大きな後援のサポート等もあり、名称も新しく「なにわ淀川花火大会」と改め、大阪を盛り上げる為の花火大会として
発展
する事となりました。今も続く「なにわ淀川花火大会」となった訳です。 ちなみに平成18年に花火大会の名称こそ変わりましたが、大会履歴は引き継ぐものとして、平成淀川花火大会初年度から数えて今年は第31回目の花火大会となる様です。

<花火大会の時系列>

1973年  昭和48年 十三どんとこい祭がスタート
1989年  平成元年 第1回平成淀川花火大会
2006年  平成18年 第18回なにわ淀川花火大会に名称を変更
2019年  令和元年 第31回なにわ淀川花火大会開催

まとめ

如何だったでしょうか。この「なにわ淀川花火大会」がいかに十三と深い関わりがあるものかがわかって頂けたかと思います。 十三の地域住民の方々が何らかの形でかかわりながら、手作りで作り上げるというコンセプトは今も変わらず 根底にある花火大会なので、未だに周辺地域住民への協賛等が行われているんですね。そう思うと十三エクスプレスもこの花火大会に協賛できて本当に良かったというか、意味があったんじゃないかと少し嬉しくなりました。大阪活性化の「火付け役」を担うべく一層の感動を共有できる花火大会を目指しているとの事なので これからもこの「なにわ淀川花火大会」と十三という素敵な街に注目してもらえると嬉しいです!

最後に…。

今回、過去のお祭り情報を色々調べた上で記事にまとめてみましたが、もしかすると実際の事象や状況、歴史とは異なる部分等があるかもしれません。 特にこういった当時の紐解きというのは、古くから十三に在住の方のほうが詳しかったり、正しかったりすることもありますので、もし今回の記事で情報の誤記や相違等がございましたら、コメントや問合せメールを頂けると幸いです。よろしくお願いいたします。

ほなまた!

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コメント

  1. 花火大会の日に一度は口ずさんでしまいます。
    また聴けるとは思っていなかったので、とても嬉しかったです。
    いつものパン屋さんが店先で「アイス早食い競争」を開催してくださったり、十三全体が楽しんでいるような、ほっこりしたお祭りでした。

    思い出させてくださってありがとうございました。

    • ビッケ様コメントありがとうございます!
      この十三どんとこい節も、このサイトを見ていただいた方からの要望メールを頂き、調べた結果発見できたという経緯があるので、割と懐かしんでいただける方が多くて記事にした甲斐があります!最近しかしらない私にとっては、このどんとこい祭が淀川の花火大会にまで発展したこと自体が驚きなのですが…。なんにせよお役に立ててなによりです、これからも十三エクスプレスをよろしくお願いいたします。