「松のや十三店」さんで確認されている謎メニュー「ソース紙かつ丼」。 チープさとジャンクさを兼ね揃えているであろうカツ丼を、 そのネーミングセンスでポジティブに昇華しているあたりにセンスの良さを感じずにはいられません。(個人的見解)
なにが謎メニューなのか。謎なのはそのチープ&ジャンクな 事だけじゃないんです。このソース紙カツ丼、松のやの公式サイトでも商品としての 記載がなく、知人によると梅田界隈で入った松のやでもその商品の存在が確認されていない。
検索で「松のや ソース紙カツ丼」 なんてググってみてもノーヒット。ナニコレ怖い。謎に包まれすぎて ノーヒットどころかノーヒットノーランなんです。(意味不明)
ここまで検索にもひっかからないとすると、十三限定なのか、店員さんの趣味なのか、一部店舗限定なのか。それとも何か他に理由があるのか…。謎は深まるばかりです。
となるとですね、食べずにはいられない訳です。 こんなネタになりそうな食べ物、レポートしないでどうするんだと 心がうずうずして、行ってきました「松のや 十三店」さん。
お店の前には以前も見かけた「ソース紙かつ丼」のポスター。 やっぱりあった。このお店にはソース紙カツ丼があった。 ロースかつ丼か何かと間違えてんじゃないの?とも考えたけれどそんなことはありません。ちゃんと”紙かつ丼”って書いていますもの。
という訳で店内へ。LINEPAYが20%還元中なので、今をときめく電子決済で お得に購入しちゃうぜ!と意気揚々に自動食券機で購入を試みるも、何度 やっても決済が弾かれる始末。LINEPAYは諦めて、ピタパ決済にしてもまた 同じ様に端末に弾かれる…なんじゃこの食券端末。仕方がないので現金で購入。LINEPAYの20%割引キャンペーンポイントを取り損ねて損した気分に。(店員さんに言うべきかとも思ったけれど、電子決済が反応しないなんて言われても店員さんのが困るんじゃね?と思って諦めました。)
食券を店員さんに渡して5分位待つと、念願のソース紙カツ丼が運ばれてきた。なんか、「ソース紙カツ丼お待たせしましたー。」って言われるの恥ずかしいですね。この人、紙みたいなカツ丼食べてるの?ヒモジイ…みたいに捉えられかねない、みたいな感情が沸き起こりますもの。
そもそも、「ソース紙カツ丼」と聞いてどんなものを想像するのか?というのを 整理しておきたい。僕はこのメニューを聞いて、店頭の商品写真をみて「ああコレ、写真は綺麗にボリュームがある風に上手く撮れているけれど、実物はもっと相当にチープなカツ…おそらくは駄菓子屋で売られている数十円のビッグカツと同じ位の、ペラッペラのカツが乗っているネタカツ丼が出てくるんだろう?と思ってた訳です。あのビッグカツ。コレですコレ↓見覚えありませんか?
このカツをベースにアレンジしたものが出てくると本気で思ってました。なって懐かしの味とか煽ってきてるし。だってそもそも商品名がネタだから。で、こんな紙カツ丼頼むお客さんも、そんなチープさを求めているに違いないんです、僕は少なくともそうでした。だって、大手の飲食店でカツ丼の冠がついているのに、350円(味噌汁付き)だぜ?良い意味でクオリティが高い訳がない…そうタカをくくっておりました。
で、出てきた「ソース紙カツ丼」がこちら↓
…あれ?随分まともじゃね?そうなんです。普通にカツ丼。確かに薄い。薄いんだけど思ってたほどじゃない。 普段カツ丼なんて食べないので余計そう感じるのかもだけど、そんなにチープ感がない。むしろ分厚い目のお肉が苦手な人にはこれくらいがちょうどいいとすら感じる出来。
ヒレ肉を少し薄めにスライスしました、位の食べやすさがある。脂身苦手な人はおススメ。
主力がとんかつのお店だけに、お肉の揚げ方はもちろん文句なく丁寧に揚げられていて、味もさっぱり目のクドくないソースがとてもマッチしている。そしてそれに合わせるつきあわせの紅ショウガ。この紅ショウガがなんかわかんないけど特に美味しい。なんか絶妙な甘酸っぱさが完成されてる感があった。紅ショウガだけ追加してほしいくらいに良い味出してる。紅ショウガ万歳。
名前とは裏腹にトータル的に凄くコスパの良い丼に仕上がっていると思いました。値段・美味しさ・話題性(ネタ)の3拍子揃った素晴らしい商品ではないかと。“とんかつ専門店のこだわりソース紙かつ丼~なつかしソース味~”みたいな商品名のほうがいいんじゃない?とくらいきっちり作ってきてます。いやだってほんとに、肉は確かに薄いけど気にならないもの。
どうして十三店でしか確認されていないのかは謎なのですが、味も見た目もクオリティが高くおススメです。(あくまでもこの値段の商品としては。)販売写真と変わらないものを出してくれるお店って今どき貴重じゃないですか?
いや、ただ、個人的にはこのネームセンスでいくのであれば、とことんチープでジャンクな、出てきた商品に対して「…苦笑」となるような商品であってほしかった気持ちも…揺れ動くこの気持ち。お店側としては、ネタ商品として販売してる訳ではないことはわかりました(^^;)
そんな優秀な紙かつ丼ではありますが、いつ無くなるか、なんで存在してるのかも謎につつまれた商品なので食べておくなら今のうちですよ!さあ、十三の松のやへ。お一人様が苦手な人でも、テイクアウト窓口まであるお店なので安心です!
2019年4月22日追記
最近この記事のアクセス数が急に伸びたので、なんでだろう?と思って調べたら、なんかわからないですけど、「ソース紙カツ丼」が公式リリースで4月17日から新発売扱いになってるじゃないですか!という事はどういう事?十三店が、先行でテスト販売してたって事でしょうか。なんにせよ先行販売で好評だった故に新発売に切り替えたとみるのが有力なのかもしれません。ちなみに新発売と言いつつも、44店舗限定販売らしいので、見つけたら割とまだまだレアかもしれません。興味のある人は是非チャレンジザソース紙カツ丼!しちゃってくださいませ。
店舗名
松のや 十三店
住所
大阪府大阪市淀川区十三本町1-5-8 十三センタービル 1F【MAP】
営業時間
24時間営業
定休日
年中無休
TEL
080-5985-8306
ほなまた。
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