大阪市立十三市民病院に勤める放射線技師(52)が、女性職員約20人の電子カルテを覗き見し、電話番号の番号を調べていたとして停職処分を受けたそうです。
事件詳細
十三市民病院の52歳の男性放射線技師は、2014年から去年にかけて職場で知りあったり見かけたりした女性職員を院内の電子カルテで検索、受診履歴のあった約20人の女性の個人情報より携帯電話の番号を不正に入手、自分の携帯に登録していたということです。(そのうち氏名が特定できたものは9名。 残りは機種変更を行った際に連絡先を削除。)
昨年10月、無料通信アプリLINEに連絡先を交換していない筈の男性技師が友達表示されたことを不審に思った女性が病院へ相談したことで、発覚したとのこと。
技師は事情聴取に対し「気になった女性社員の電話番号を収集するのが目的で誰にも連絡はしていない」と話しているとの事。病院は技師の話から一般患者の電話番号は流出していないとしていて同技師を停職6か月の処分にするとともに、再発防止策に取り組む事が発表されています。
うーん、怖いですね。十三市民病院といえば、先日新型コロナウイルス感染症患者が発生したという事で話題となり、ニュースにもなったので取り上げさせていただいたばかりの病院です。
今はスマホがとてつもなく便利になった世の中ですが、おそろしく情報がリンクされているので、設定を上手くしておかないと各種アプリで電話帳を参照したり、サイト広告で過去の検索・閲覧履歴を参照されたりと見られたくない情報なんかも筒抜けになってしまうので、便利な反面気を付けないといけない事も多い世の中になっているのではないかと思われます。このニュース、色々な大手ニュースサイトでも取り上げられているので、そちらも合わせて紹介します。
この技師、6か月の停職処分になったとの事ですが、普通に考えたら復職しても職場にはいられないですよね…事実上の解雇通告という感じなのでしょうか。と思ってもう少し調べてみたら、大阪市のHPで詳細が告知されてました。
報道発表資料 地方独立行政法人大阪市民病院機構職員の懲戒処分について
令和2年3月30日 12時5分発表
大阪市 報道発表資料より
大阪市民病院機構では令和2年3月30日、十三市民病院における不祥事案について、当機構職員の懲戒処分等を次のとおり行いました。
職員の非違行為に対しましては、これまでも厳正に対処してきたところでございますが、このような事案が発生したことにより、市民・患者の皆様の信頼を大きく損ねることになりましたことを誠に申し訳なく、深くお詫び申し上げます。
今回の事案を受け、今後このようなことが二度と起こらないよう、改めて職員の服務規律の確保をより一層徹底するとともに、職員のコンプライアンス意識の一層の向上に継続して取り組み、市民・患者の皆様の信頼回復に努めてまいります。
処分対象は本人と、その管理監督責任者3名で計4人。技師本人は6か月の停職で、他の監督責任の方々は 戒告~口頭注意迄の処分が与えられたとの事。この処分が厳しいものなのか軽いものなのかは判断が分かれるところだと思いますが、それでもやっぱり現場復帰は内容的に難しい事例なのではないかと推測されます。うーん、真面目に生きないとダメですね。
ほなまた!
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