96年間の営業に幕！木川東2丁目の公衆浴場「新木川温泉」が閉店。

創業昭和2年、木川東2丁目にて実に96年間もの間営業を続けられていた公衆浴場「新木川温泉」さんが、2023年2月28日（火）をもって閉店されたようです。店舗の前には閉店を告げる掲示が張られています。

お知らせ
長らくお世話になっておりました
私くし体調がすぐれず
ボイラーの調子も悪く
このまま銭湯を続ける
体力がありません
長らくご愛顧いただきましたが
本日令和五年二月二十八日を
もちまして閉店させて
いただきます
長らくありがとう御座居ます
新木川温泉店主

出典：新木川温泉入口に掲示された告知より

店主である向井巌さんも既に90歳を超えており、御自身の体調面と銭湯施設の老朽化も含めて営業を続けていく事が難しいという判断となった様です。銭湯自体は3代に渡って引き継がれ営業を続けられてきた様で、昭和2年に創業して今年で96年という数字も凄いのですが、銭湯マニアの間では未だに薪で湯を沸かしているという事でも有名な公衆浴場でもありました。これだけ稀有な要素がある建物だと有形文化財的な価値もあるんじゃないかとすら感じてしまいますが、この後閉店を迎えて取り壊し等されてしまうんでしょうか…気になるところです。

昨年2022年4月には木川西3丁目にあった公衆浴場「ゆーらく」さんも閉店となり、十三エリアでの昔ながらの公衆浴場（大衆浴場）スタイルの銭湯というと塚本2丁目の「松の湯」さん、三津屋中２丁目の「三津屋温泉」さん、そして十三東3丁目の「宝湯」さんを残すのみとなってしまいましたが、実際十三駅近郊エリアに絞った場合「宝湯」さんのみなので、今はかなり少ないかもですが家にお風呂が無い方にとっては、この一帯はなかなかに厳しいエリアなのではないかと思われます。

今後「ゆーらく」さんの様に建物が取り壊されてしまう可能性もあるかと思いますので、思い出が多くある方は、今の内に建物を見納めに足を運んでみるのも良いかもしれませんね。

凄く味のあるレトロな銭湯が十三のはずれにあったので激写。

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2019.04.03

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