2025年8月18日(土)に開催を予定している十三の夏の風物詩「なにわ淀川花火大会」。今年は大阪万博の影響もあり、秋開催となっていますが、それに合わせて10月スタートでの開業準備が進められていると思われていた十三淀川河川敷沿いの屋台村「ミナモ十三」の進捗がよくありません。

元々は大阪関西万博の開催期間に合わせて、2025年4月に開業を目指していましたが、諸々の事情により延期、2025年10月の開業を目指すという形に。隣接する形で3月に整備された十三船着場は、大阪関西万博への船によるアクセスルートとして期待されたものの、対岸施設利用料が高額過ぎる等の背景を理由に、事業者が確保できずにほぼ頓挫。現在は不定期に行われる就航イベント等で、たまに利用されるのみの用途に留まっています。
十三河川敷エリア一帯も、バーベキューや野外アトラクション、多彩な催しを開催できる「淀ガヤテラス」の構想を掲げてはいるものの、現在はバーベキュー業者による「手ぶらバーベキュー」が一部楽しめるのみとなっているのみです(バーベキュー施設的にはお隣の南方のバーベキューエリアのサービスが大変充実しているので、正直今の十三の河川敷でバーベキューという選択肢で利用される方は少ないのではないかと思われます)。

屋台村「ミナモ十三」も更なる延期になると思われますが、季節はこれから気温も下がり、風が強い日も多いであろう、屋台には向かないシーズンへ突入。大阪関西万博も終わり、集客的にも見込めない⛄️シーズンに開業する事は考えにくいので、この感じだと、屋台村の開業は相当先になってしまうのかも知れません。

実際、淀川区役所にて2025年7月末頃、「淀川河川敷十三エリア魅力向上事業」に関する住民説明会が実施され、その中でこの「ミナモ十三」に関する説明もあったようです。配布された資料には、「ミナモ十三」の工事計画も紹介されています。

現在、更地状態になっている「ミナモ十三」が、全体工程でいうところの、どの状態にあるのかがわかりませんが、河川占用申請後からでも最短+6か月の準備がかかるという情報を見るに、やはり本格オープンは当面先になるんじゃないかという推測は成り立ちます。
淀川河川敷十三エリア魅力向上事業 施設工事・オープンにかかる住民説明会
https://www.city.osaka.lg.jp/yodogawa/page/0000659050.html
何にせよ、一度は立ち上がったこのプラン、十三を活気のある街にする為にも、計画そのものが立ち消えて無くなるなんて事だけは避けて欲しいところです。という訳で、誰もが進捗を気にしているであろう十三の新たなレジャースポットになるであろう屋台村「ミナモ十三」。何か動きがあり次第、十三エクスプレスでも取り上げていきたいと思っていますので、続報をお待ちいただければと思います!
ほなまた!
コメント
ミナモ十三は生野区桃谷の企業が手掛けるプロジェクトだったかと思います。
ただでさえ(環境保護並びに生物多様性の保全の観点において)自然環境に乏しい大阪市で、貴重な自然環境である淀川河川敷を自分勝手に開発しておいて、今になって金銭的な都合により計画が頓挫する見通しであるというのは、非常に無責任で恥ずべき結果であります。
今後の開発に期待がかかる十三ですが、目先の利益だけのために淀川区が誇る淀川河川敷の自然を軽々しく破壊してまで、商業開発はするべきではないでしょう。
ましてや最後まで計画を完遂する力の無い、他の地域から飛び込んできた訳の分からない業者なら尚更です。
本件について淀川区に住む地元住民としては、是非計画が中止に追い込まれると共に、破壊された自然環境が回復し、再び貴重な動植物の生息環境と自然と共存する大阪市民・淀川区民の憩いの場としてここが戻ることを願うばかりです。